【他社戦略】好きこそものの上手なれ(YK・STORES)

こんばんは!

経営者の想いをカタチ(戦略)に、実行までサポートする、谷川会計総合事務所、所長の谷川俊太郎です。

  

 先週は【他社戦略】のブログを飛ばしてしまいました。毎週書こうと思っていたのですが…。反省です。今日からまた、しっかり書いていきたいと思います。

 

では、水曜日!【他社戦略】を書いていきます!

 

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【記事要約(平成28年6月22日経MJ P13より】

 

 

市販のレトルトカレー専用の和風調味料「レトルトカレーをカレーうどんにする素(もと)」。

 

とろみがついた液状の調味料。器の中でお湯に溶かした後、そこに温めたレトルトカレーとゆでたうどん玉を加えるだけででき上がり。一人分の調理が簡単に仕上がり、専門店で食べるような風味のよいカレーうどんを楽しめる。

 

1食ずつ簡単に作れるので単身者に便利なだけでなく、家族でも一人一人が自分好みのレトルトカレーで楽しめるのも売り物だ。

 

発売元はYK・STORES(北九州市小倉南区)

 

―――<開発者から>―――

当社は、皮革製品などの製造・販売を手掛けている。今回、私自身のカレー好きが高じて、畑違いの食品分野に手を出した。

 

こだわったのは汎用性。甘口、辛口、グリーンカレーなどどんなカレーにも合う味にたどりつくまで半年近く試作を繰り返した。苦心したおかげで評判は上々。専門店と変わらないカレーうどんをぜひお試しいただきたい。(社長の吉田一直さん)

 

(記事抜粋終わり)

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「レトルトカレーをカレーうどんにする素(もと)」!ストレートな名前!いいですね~!

実際の商品はこれです↓

レトルトカレーをカレーうどんにする素(もと)

 

この発売元であるYK・STORESさんは、皮革製品などの製造・販売を手掛けているそうですが、このような食品関係にも手をだされているのですね。しかも面白い商品ばかりです。他に「プリン専用醤油」とか、「宇宙醤油」など、ユニークで面白い商品が並んでいます。会社概要にも、「YK・STORESは面白いプロジェクトを一緒に考え実行して具現化する会社です」と書かれています。社長、ただものではなさそうですね。

 

今回の「レトルトカレーをカレーうどんにする素(もと)」も、社長の行動力と、「カレーが好き」という社長のキャラクターから生み出された商品なのでしょうね。本当に面白いです!

 

では、今日注目したのは以下の点です。

 

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 【記事で特に注目した点】

 「好き」の力で畑違いでも面白い商品開発にこぎつけていること

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 <注目した背景>

 

今回これに注目した理由の理論は佐藤義典先生の、「戦略BASiCS」からです。以下、「戦略BASiCS」を簡単に説明します。

 

*理論が分かりにくかったら、佐藤義典先生の理論のせいでなく、私の説明の力量不足です。

 その場合は、佐藤義典先生の著書を是非読んで下さい。

 

戦略BASiCSの解説

 

この「戦略BASiCS」は、佐藤義典先生の中核的な理論です。ですが、この理論、見た目は簡単でも、非常に奥が深いです。ですので、ここで書くのは、あくまでもさわりのところだけです。詳しく知りたい方は是非佐藤義典先生の本を読んでみて下さい。

 

「戦略BASiCS」とは、経営戦略・マーケティング理論は世の中に数多ありますが、まとめると5つのパターンに分類されます。そして、その5つを一貫性と具体性を持って考えることで強い経営戦略ができるという実践理論です。その5つは以下の通りです。

 

Battlefield (戦場・競合)

Asset (独自資源)

Strength (強み)

i

Customer (顧客)

Sellingmessage (メッセージ)

 

頭文字をとって「BASiCS(ベーシックス)」です。それぞれを簡単に説明すると、

 

 :自社が戦っている戦場・戦っている相手(競合)を明確にし

 :競合が真似できない強みをささえる資源を構築し

 :資源を強み(自社から買ってもらえる理由)にし、

 :自社の強みを選んでくれるお客様に対し

Sm :メッセージを伝えて選んでもらおう

 

とこのような考え方で構築される理論です。「お客様(C)が、競合(B)でなく、自社を選んでもらう理由を 強み(S)とし、それを独自資源(A)で支え、それを伝えよう(Sm)」という言ってみれば当たり前のことです。ですが、これを自社で考えると難しいです。

 

この理論、すべてにおいて「一貫性」を持つことが重要です。例えば、とても高品質なワンピースを作れる縫製技術(A)があるが、それを「ウチの強み(S)は『安さ』です!」といって売り出していたらどうです?『安さ』といっても、高品質なものです。ユニクロと比べて安いのでしょうか?しまむらと比べては?こう考えると、この会社は、「独自資源(A)」と「強み(S)」の一貫性がとれていないですよね。この一貫性を5つ全てにおいてとるというのは、非常に難しいです。

 

この一貫性ですが、以下の「3つの差別化軸」で考えると一貫性を取りやすくなります。

 

※3つの差別化軸

 

佐藤先生の理論では、上記強み(S)のパターンは大別して3つしかないそうです。

 

①商品軸:(競合より)高品質・新技術

②密着軸:(競合より)個別ニーズに対応

③手軽軸:(競合より)早い、安い、便利

 

強みはこの3つのパターンしかありませんので、これを考えることで一貫性をとっていくことができます。

例えば、先ほどの縫製技術の話でしたら、他社よりも「破れにくい」という強み(S)を生み出せる技術力(A)があるなら、安くするのではなく、高くても「破れにくい服を欲しがるお客様」(C)を探す。といった感じです(具体性はないですが…)。これは①商品軸の例ですね。

 

このように、自社が戦える(戦いたい)軸は何かを考え、それに合わせて一貫性を取った戦略を作っていけることで、BASiCSの一貫性がとれるようになります。非常に難しいですが、できれば、とても強い経営戦略となります。そうしたら自信を持って、経営戦略を遂行していくだけです!是非この「戦略BASiCS」考えてみたいですね!!

 

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なんか、いつもとは雰囲気が違いますが、戦略BASiCSで見ていきましょう。戦略BASiCSの理論の特徴的なところに、「強み(S)」と「独自資源(A)」が分かれていることがあります。通常の戦略論ですと、この二つは強みとひとくくりにされてしまいますが、実際は全然違います。「強み(S)」はお客様が競合ではなく、自社を選ぶ理由であり、「独自資源(A)」は、その強みを支える、他社にはないものです。

 

この定義が一般的(そもそも戦略BASiCSが一般的でない…?)ですが、実は商品開発などでは逆も起こり得ます。すなわち、「独自資源(A)」から「強み(S)」が生み出されるということです。長年の研究を商品開発化したこと、例えばPILOTのフリクションボールペンなんかが有名なところかなと思います。

 

ここで、今回の「レトルトカレーをカレーうどんにする素(もと)」はまさにそんな風に生まれた商品なのではないかと思います。すなわち、社長の「カレー好き」と「行動力」という独自資源が合わさって、今回の商品が生み出されたのではないかと思っています。

 

「独自資源(A)」なんて書くと、特別な技術とか、長年の研究成果とかが思い浮かびますが、実はこのような「○○が大好き!」というのも独自資源です。というよりも、このようなパーソナルなことこそ、他の人が自分と同じ人生を歩んでいないからこそ、「独自」足り得ると思います。ですので、「○○が大好き!」というのは、実は今の仕事とはあまり関係していなさそうでも、そこから独自の商品、独自のサービスが生み出される可能性があるんですね。今回のYK・STORESさんは食品なんて全然畑違いですから。

 

「○○が大好き!」というのは立派な独自資源です。そこと、自分の会社、あるいは周りの会社とコラボレーションで新商品・新サービスが生み出されるかもしれません。是非この大事な独自資源に目を向けてください!

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