【他社戦略】高くて良いものの一貫性(スタディラボ)

こんばんは!

経営者の想いをカタチ(戦略)に、実行までサポートする、谷川会計総合事務所、所長の谷川俊太郎です。

  

桜がもう散ってしまいました。咲いたと思ったら、散るのが早いですね。もうちょっと咲いていてくれても良かったのになと思いますね。

 

では、今週も【他社戦略】を書いていきますね。

 

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【記事要約(平成28年4月6日経MJ P4より】

 

 

教育サービスのスタディラボ(東京・豊島)は小学生から中学生までを対象にした会員制の難関受験専門塾を開いた。受験指導のほか、ロボットを教材として思考力を伸ばすプログラムや将来なりたい職業を見据えたキャリア教育などを提供。受講費は年150万円程度と高額だが、大学入試改革など子供を取り巻く環境変化の下、従来型の塾では不安に感じる保護者らの需要を取り込む。

 

スタディラボはこのほど、学習塾「elio(エリオ)」を茗荷谷(東京・文京)と武蔵小杉(川崎市)に開いた。会員制で、まず入塾を希望する子供の保護者と1カ月かけて面談し、教育方針が合えば入塾できる。

 

講師はプロのみで学生講師はいない。小学生は私立・国立の難関中学受験対策として少人数定員の教科指導に加え、リーダーシップや判断力など育む多彩なプログラムを提供する。

 

2020年度には大学入試センター試験に代わり、記述式問題などを導入した新テストが始まる。知識偏重から思考力や表現力を測る内容に大きく変わる見通しだ。

 

学習塾はインプットを重視した教育カリキュラムからの脱却が求められるが、対応は始まったばかり。学力や生きる力を育むために、どのような教育環境を与えればよいか不安に感じ、塾選びに迷う保護者も多い。エリオはそうしたニーズに応える。 

 

(記事抜粋終わり)

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 塾の費用が1年で150万円…高いですね…。簡単に通わせられる金額ではないです。それに、1カ月かけて面談するというものスゴイです。塾に生徒が通ってきてくれないと売上が上がらないにも関わらず、そこをちゃんと教育方針が合う生徒のみを入れるというのが割り切っていますね。

 

入試制度も変わるのですね。私はセンター試験を受けて、大学の試験を受けたのですが、そのセンター試験が記述式などの形式に代わっていくのですね(採点が大変そう…)。それに対する対応の一つして、今からすでに動き始めている。早いなって思いましたが、2020年に試験制度が変わるのならそれまでに対応を、と思うと確かに今から始める必要がでてきますね。

 

プロ講師で固めるというのも、高い受講料をとるのに必要なことなのでしょう。教育の質が講師によってバラバラでは不安ですものね。対応に一貫性があるな、と思います。

 

では、今日注目したのは以下の点です。

 

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 【記事で特に注目した点】

 高い受講料をもらうための体制が一貫していること

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 <注目した背景>

 

今回これに注目した理由の理論は佐藤義典先生の、「戦略BASiCS」からです。以下、「戦略BASiCS」を簡単に説明します。

 

*理論が分かりにくかったら、佐藤義典先生の理論のせいでなく、私の説明の力量不足です。

 その場合は、佐藤義典先生の著書を是非読んで下さい。

 

戦略BASiCSの解説

 

この「戦略BASiCS」は、佐藤義典先生の中核的な理論です。ですが、この理論、見た目は簡単でも、非常に奥が深いです。ですので、ここで書くのは、あくまでもさわりのところだけです。詳しく知りたい方は是非佐藤義典先生の本を読んでみて下さい。

 

「戦略BASiCS」とは、経営戦略・マーケティング理論は世の中に数多ありますが、まとめると5つのパターンに分類されます。そして、その5つを一貫性と具体性を持って考えることで強い経営戦略ができるという実践理論です。その5つは以下の通りです。

 

Battlefield (戦場・競合)

Asset (独自資源)

Strength (強み)

i

Customer (顧客)

Sellingmessage (メッセージ)

 

頭文字をとって「BASiCS(ベーシックス)」です。それぞれを簡単に説明すると、

 

 :自社が戦っている戦場・戦っている相手(競合)を明確にし

 :競合が真似できない強みをささえる資源を構築し

 :資源を強み(自社から買ってもらえる理由)にし、

 :自社の強みを選んでくれるお客様に対し

Sm :メッセージを伝えて選んでもらおう

 

とこのような考え方で構築される理論です。「お客様(C)が、競合(B)でなく、自社を選んでもらう理由を 強み(S)とし、それを独自資源(A)で支え、それを伝えよう(Sm)」という言ってみれば当たり前のことです。ですが、これを自社で考えると難しいです。

 

この理論、すべてにおいて「一貫性」を持つことが重要です。例えば、とても高品質なワンピースを作れる縫製技術(A)があるが、それを「ウチの強み(S)は『安さ』です!」といって売り出していたらどうです?『安さ』といっても、高品質なものです。ユニクロと比べて安いのでしょうか?しまむらと比べては?こう考えると、この会社は、「独自資源(A)」と「強み(S)」の一貫性がとれていないですよね。この一貫性を5つ全てにおいてとるというのは、非常に難しいです。

 

この一貫性ですが、以下の「3つの差別化軸」で考えると一貫性を取りやすくなります。

 

※3つの差別化軸

 

佐藤先生の理論では、上記強み(S)のパターンは大別して3つしかないそうです。

 

①商品軸:(競合より)高品質・新技術

②密着軸:(競合より)個別ニーズに対応

③手軽軸:(競合より)早い、安い、便利

 

強みはこの3つのパターンしかありませんので、これを考えることで一貫性をとっていくことができます。

例えば、先ほどの縫製技術の話でしたら、他社よりも「破れにくい」という強み(S)を生み出せる技術力(A)があるなら、安くするのではなく、高くても「破れにくい服を欲しがるお客様」(C)を探す。といった感じです(具体性はないですが…)。これは①商品軸の例ですね。

 

このように、自社が戦える(戦いたい)軸は何かを考え、それに合わせて一貫性を取った戦略を作っていけることで、BASiCSの一貫性がとれるようになります。非常に難しいですが、できれば、とても強い経営戦略となります。そうしたら自信を持って、経営戦略を遂行していくだけです!是非この「戦略BASiCS」考えてみたいですね!!

 

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では、戦略BASiCSでみていきます。今回のキーワードは「一貫性」。このエリオさんという塾は、一年間に受講料が150万円という結構な金額がする塾です。となると、保護者の方はその塾に対してそれ相応の教育を期待しているのでしょう。その期待に対する対応が一貫していると思います。

 

まず、入塾できる人を制限していること。通常、生徒が入ってこないと塾は売上が上がらず、経営が苦しくなります。特に設立時などは何が何でもお客様(生徒)が欲しいところでしょう。ですが、1カ月もかけて教育方針が合う人だけをお客様とする。これは教育方針が合わない人がいると、その人からの要望で、塾の教育方針がブレてしまう(もしくは悪い噂などを流されてしまう)ことを防ぐためでしょう。教育方針をブレないようにしようとしていることでしょう。

 

次に、プロの講師で固めていること。これは授業の質を落とさないこと、一定に保つことが目的でしょう。大学生の講師の人ですと、大学を卒業する度に新しい大学生を講師として雇わなければいけず、その教育が必要になります。慣れない講師ですと、授業の質が落ちてしまうかもしれません。それを防ぐためにプロ講師で固めているというわけですね。

 

そうしている理由は年間150万円という高額な受講料を頂くに足る塾であるため、なんだと思います。高くて良いものを買ってもらうため、そのために塾の中を一貫させているわけですね。

 

このやり方は、上で書いた中の「商品軸」というやり方でしょう。最高の教育を用意するため、高くてもその教育を受けたい人、お子さんを入塾させてください。という形のやり方だと思います。一貫性ですね。

 

この一貫性、なにも高い受講料をもらうためだけに一貫性をとるわけではありません。手軽に通える塾にしたいと思ったら、そのための一貫性(値段安く、授業も最高学府は狙わない、などでしょうか)をとる必要があります。そもそも戦略を決めたら一貫性が必要だということですね。中途半端が一番ダメです。

 

さあ、皆さんの会社も戦略の一貫性がありますか?戦略を考えるときに大事なのは、この一貫性です。それがとれているかどうか、しっかり確認してみましょう!

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