【他社戦略】地域も独自資源!(岡モータース)

こんばんは!

経営者の想いをカタチ(戦略)に、実行までサポートする、谷川会計総合事務所、所長の谷川俊太郎です。

  

 確定申告期間もあと一週間ちょっと。最後まで頑張っていきます!

 

さて、では今週の【他社戦略】を更新していきますね。

 

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【記事要約(平成28年3月4日経MJ P9より】

 

 

岡モータース(高松市)は「お遍路」向けに内装を設計したキャンピングカー「ミニチュアクルーズ遍路エディション」の受注を始めた。和風の雰囲気を意識し、たたみ調の内装材を採用しているほか、お遍路で使うつえや笠を収納する棚を設けた。定年退職後に夫婦でお遍路を歩くシニア世代からの需要を見込んで製品化した。全国の代理店を通じて販売する。

 

スズキの軽商用車「エブリイ」を改造した。座席を倒した上にベッドマットを敷くと、大人2人が横になれる。座席を起こしておけば、4人乗りの軽ワゴン車として日常生活でも使える。車両の価格は税別で178万円からとなる。

 

お遍路は弘法大師にゆかりがある四国88の札所(寺院)を巡礼する旅。世界遺産に登録された「熊野古道」など巡礼の旅が中高年を中心に人気が高まっており、キャンピングカーの需要があるとみて製品化を決めた。

 

(記事抜粋終わり)

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 遍路エディション!面白いですね。特化するのが大事とは言いますが、まさか「お遍路」に特化するとは!岡モータースさんは高松市の会社さんのようですが、高松ならでは!の考え方ですよね。このような発想は福井では出てこないでしょう。地域の特性を活かした車づくりですね!

 

岡モータースさんのホームページは以下の通り。遍路エディション!良いですね~

岡モータース

 

では、今日注目したのは以下の点です。

 

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 【記事で特に注目した点】

 本社のある地域そのものを独自資源として戦略展開している点

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 <注目した背景>

 

今回これに注目した理由の理論は佐藤義典先生の、「戦略BASiCS」からです。以下、「戦略BASiCS」を簡単に説明します。

 

*理論が分かりにくかったら、佐藤義典先生の理論のせいでなく、私の説明の力量不足です。

 その場合は、佐藤義典先生の著書を是非読んで下さい。

 

戦略BASiCSの解説

 

この「戦略BASiCS」は、佐藤義典先生の中核的な理論です。ですが、この理論、見た目は簡単でも、非常に奥が深いです。ですので、ここで書くのは、あくまでもさわりのところだけです。詳しく知りたい方は是非佐藤義典先生の本を読んでみて下さい。

 

「戦略BASiCS」とは、経営戦略・マーケティング理論は世の中に数多ありますが、まとめると5つのパターンに分類されます。そして、その5つを一貫性と具体性を持って考えることで強い経営戦略ができるという実践理論です。その5つは以下の通りです。

 

Battlefield (戦場・競合)

Asset (独自資源)

Strength (強み)

i

Customer (顧客)

Sellingmessage (メッセージ)

 

頭文字をとって「BASiCS(ベーシックス)」です。それぞれを簡単に説明すると、

 

 :自社が戦っている戦場・戦っている相手(競合)を明確にし

 :競合が真似できない強みをささえる資源を構築し

 :資源を強み(自社から買ってもらえる理由)にし、

 :自社の強みを選んでくれるお客様に対し

Sm :メッセージを伝えて選んでもらおう

 

とこのような考え方で構築される理論です。「お客様(C)が、競合(B)でなく、自社を選んでもらう理由を 強み(S)とし、それを独自資源(A)で支え、それを伝えよう(Sm)」という言ってみれば当たり前のことです。ですが、これを自社で考えると難しいです。

 

この理論、すべてにおいて「一貫性」を持つことが重要です。例えば、とても高品質なワンピースを作れる縫製技術(A)があるが、それを「ウチの強み(S)は『安さ』です!」といって売り出していたらどうです?『安さ』といっても、高品質なものです。ユニクロと比べて安いのでしょうか?しまむらと比べては?こう考えると、この会社は、「独自資源(A)」と「強み(S)」の一貫性がとれていないですよね。この一貫性を5つ全てにおいてとるというのは、非常に難しいです。

 

この一貫性ですが、以下の「3つの差別化軸」で考えると一貫性を取りやすくなります。

 

※3つの差別化軸

 

佐藤先生の理論では、上記強み(S)のパターンは大別して3つしかないそうです。

 

①商品軸:(競合より)高品質・新技術

②密着軸:(競合より)個別ニーズに対応

③手軽軸:(競合より)早い、安い、便利

 

強みはこの3つのパターンしかありませんので、これを考えることで一貫性をとっていくことができます。

例えば、先ほどの縫製技術の話でしたら、他社よりも「破れにくい」という強み(S)を生み出せる技術力(A)があるなら、安くするのではなく、高くても「破れにくい服を欲しがるお客様」(C)を探す。といった感じです(具体性はないですが…)。これは①商品軸の例ですね。

 

このように、自社が戦える(戦いたい)軸は何かを考え、それに合わせて一貫性を取った戦略を作っていけることで、BASiCSの一貫性がとれるようになります。非常に難しいですが、できれば、とても強い経営戦略となります。そうしたら自信を持って、経営戦略を遂行していくだけです!是非この「戦略BASiCS」考えてみたいですね!!

 

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では、今日も戦略BASiCSでみていきましょう。「お遍路エディション」ですよ!想定しているターゲットが丸わかりですね!そう!「四国にお遍路巡拝する人」です。確かに四国のお遍路には年間10万ー30万人(諸説あり、実態ははっきりしていないそうです。)の人が訪れてお遍路の旅に出ているようです。記事の中にもありましたが、中高年を中心に巡礼の旅も人気だそうで、お遍路をターゲットにするというのもアリですよね。20万人といったら、福井市の人口(平成28年1月1日段階で266千人)に近いですからね。でも、どこの会社がやっても良いというわけではありません。例えば福井の会社が「お遍路エディション」を開発しても、あまりウケないでしょう。だって、福井の会社がやる理由がないですもんね。その会社の社長がよっぽどお遍路好きなどの強い、強い理由がない限り難しいでしょう。

 

ですが、岡モータースさんは「高松市」の会社です。高松市内には88の札所の内、5つの札所(寺院)がありますし、同じ香川県内には四国88か所巡礼の最後の88番札所、大窪寺もあります。もう、この会社が「お遍路エディション」をやるといったら、「ピッタリ!」という感じではないでしょうか?

 

いくらお遍路が好きであっても、お遍路のまさにその場所である四国の、高松市の会社には、「お遍路エディション」のイメージでかなわないでしょう。

 

これは、本社の地域そのものが独自資源(A)になっている例だろうと思います。お遍路の地である、高松市に会社があるということそのものを選ぶ理由、強み(S)に変えている例だと思います。

 

独自資源とは他社が強みをマネされない理由となるものですが、このように会社の立地そのものも独自資源になることがあります。また、岡モータースさんは年商9億円(ホームページより)とのことですが、おそらく、この「お遍路エディション」は大手の車会社では手を出さないのではないでしょうか?それは、年間売れる台数が知れていれば、手を出してもうまみがあまりないからです。ですが、岡モータースさんの規模ならば、十分良い売上になるでしょう。規模も独自資源になっていそうですね。

 

さあ、「お遍路エディション」自体はマネできないかもしれませんが、地域の特性を活かすという戦略展開はマネできます。他社に学んで考えてみませんか?

 

 

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コメント: 1
  • #1

    Wonda Iversen (金曜日, 03 2月 2017 19:46)


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